特許庁先行技術調査_06
前職:メーカー開発職出身
調査業務のおおまかな手順
前職は、日用品やトイレタリー用品を扱うメーカーで研究開発や商品開発に10年程携わっていました。
現在、生活機器分野、医療機器分野など複数の技術分野の発明に関する先行技術調査を行っております。
分野毎に調査のコツや注意点は異なりますが、進め方は共通しており、出願された発明(出願特許1件)毎の完結型の業務になります。
おおまかには以下のような手順で2~4日に1件程度のペースで進めています。
- 本願(調査対象の特許出願)の理解
出願された特許の内容を読み、発明内容を正確に把握、理解する。
背景となる技術や、付与されている特許分類(FI、Fタームなど)を確認する。 - 関連する文献の検索
出願された特許と同様の技術が既に存在しているかを調べるため、特許庁審査官と同じ検索システムによる国内外の特許文献の検索、および商用の検索システムによる非特許文献の検索等を行う。 - 報告書の作成
検索で抽出した文献を読み込む。
本願と抽出した文献とを対比することで本願との一致点・相違点等を明確にし、これらの内容をもとに報告書を作成する。 - 特許庁審査官への説明(「対話」といいます。)
1~3の内容を解りやすく且つ正確に説明する。
時間管理しやすい仕事
先行技術調査は、基本的に毎日パソコンを使って一人で進めるのが業務の中心になります。
そのため、業務時間の調整はしやすい環境であると思います。
自分できちんとスケジュールを管理するのが前提ではありますが、休暇・半休の計画も立てやすいと思います。
時差出勤の制度も導入されており、その制度を活用している方も多くみられます。
年度の初めに担当する案件の件数を計画するため、年間を通しても計画的に仕事を進めることができます。